整形外科は保険適応で治療ができる!!知っておきたい整形外科の基礎知識!!

整形外科での治療は、全症状に対して保険適用となっています。ここでは、整形外科で行われる治療内容や相場価格等についてお届けします。これから整形外科に通う人も、整形外科の基礎知識を知って治療に役立てましょう。

整形外科で腰痛治療は保険適用可能

整形外科

整形外科は基本的に保険診療

基本的に整形外科では体の全症状に対して保険適用の診療になっています。他の病院とは異なり、急性症状や慢性症状に関係なく病院で薬の処方であったり、リハビリであったり、診察を受ける事ができます。装具やコルセットに関しても保険適用可能な場合もありますが、この場合は大体自費の所が多くなります。一方、保険適用ができる場合であっても、受診した時には一度全額支払いをします。そして、後日に返金手続きを行って償還されるのが一般的です。

整形外科に通院する為に大切なポイント

整形外科では疾患名が適切かどうか

整形外科での治療では、他の部位の傷病名を名乗って保険請求を続ける部位転がしをしている人もいます。整形外科の場合だと、リハビリテーション計画書が作成されサインする事が必要なので、必ず紹介状には自分でも目を通す事が大切です。紹介状には、自分の体の状態、リハビリ目標等、細かく記載されています。この計画書には保険点数が付いているので、消炎処置等を除いてはサインが必ず必要です。

必要な薬かどうかも重要

整形外科では、患者に薬が体の症状に対して必要以上に処方されている場合もあります。必要以上に処方されているかについては判断する基準が分からないので難しいです。しかし、一般的な症状のケースと比べて多いと感じた場合には、整形外科の医師に質問をしてクリアにしておく事がお勧めです。そこまで薬が必要ない場合には薬の量を減らしてもらう事も可能です。

整形外科では医学的な診断・治療を行う

整形外科について

整形外科と言うのは、医学的な診断と治療をする医療機関です。主に、患者の治療を行うのは医師であり、検査ではレントゲンやMRIの画像診断を行って症状を診断する事ができます。患者の症状に腰痛や肩凝りがあった場合、痛みのある体の箇所だけに症状の原因があるとは限らず、椎間板ヘルニア等の病気や骨折が症状の原因の元になっていたり、内臓系の病気が潜んでいたりする場合もあります。このような体の症状が出ている場合には、医学的知識のある医師がしっかり診断を行い、痛みの原因を突き止める事が大切になってきます。

整形外科で行われる治療

整形外科で行われる治療と言うのは、痛み止めの薬、湿布等の処方、低周波電気、牽引治療、注射等が中心になります。これらの治療法は、体に生じている痛みを根本的に取ると言うよりも、一時的に痛みを軽減する効果的な治療になります。なので、体に慢性的痛みが生じている場合には、症状がそこまで改善しないケースもあります。しかし、重大な病気や損傷等が検査で判明した場合、手術を行う事で症状の根本的解決を目指す事も可能となっています。

診療・治療費について

整形外科の診療・治療費については、殆どの場合は健康保険が適用可能となっています。治療費ですが、初診は3割負担となっており約600円~1,200円程度、再診は約200円~600円程度が目安となっています。
整形外科の中には、リハビリテーションを行っている所もあり、国家資格を持った専門家の理学療法士による運動指導を受ける事ができます。体の姿勢の悪さ、力仕事による負荷、ストレス性等、体に生じている痛みの原因を探って、体の動かし方を改善していきながら症状改善指導を受けていきます。症状の状況にもよって異なりますが、大体1か月に1回~2回のペースで通院するのが基本です。
運動指導も医師診療と同様に健康保険が適用可能となっています。指導内容は、それぞれの医療機関で変わってきますが、1回当たり20分の指導で自己負担額が3割で約540円程度が目安です。

(例)脳リハビリの場合
脳リハビリでは、1時間当たり約7,400円程度の費用がかかります。しかし、保険適用なので患者の負担額は2,200円程になります。1時間当たりに掛かってくる治療費用と言うのは、病院のスタッフ人数、施設設備等、色々な要素が関連するので、自分が通院している病院の規模によって費用も少し異なってきます。大きな病院でリハビリテーションを受けた場合、22,000円程が患者負担額となりますが、中規模病院では約1,800円程度、小規模病院では約900円程度が費用目安になります。
(例)心臓の病によるリハビリの場合
心臓の病によるリハビリでは、自己負担は約1,800円程度が目安です。

このように…

整形外科では、医師免許を保持しているドクターが詳細な診察・検査・治療を行っています。保存療法、運動療法、手術療法、日常生活指導等、多岐に渡って幅広く色々行われており、健康保険が基本適用されます。特に、腰痛の原因が分からない、動きに関係なく体が痛い、下肢の痺れや麻痺、排尿・排便の異常、体の異常な疲れ等、これらの症状が自分の体に見られる場合には、整形外科での受診がお勧めです。
しかし、整形外科と言うのは、基本的に運動器官を構成している骨・軟骨・筋・靭帯・神経等に関わる病気や外傷の専門科になります。なので、腰痛の原因が内科的疾患から発症していたり、心因性のものと診断されたりした場合には、内科、心療内科、精神科等と連携して治療を行っていきます。

整形外科のリハビリの種類

整形外科で行われているリハビリテーションは、主に怪我や病気によって日常生活で不便がある場合に、体の機能回復を目指して行われるイメージがあるかと思います。しかし、本来のリハビリテーションの意味では、体の能力や機能が低下してしまう事を予防して改善する為に、体に適切な働き掛けを行う事です。医療や介護の現場で行われているリハビリテーションは、完全に健康な体の状態に戻す事を目標に行われるものでは決してなく、患者本人の生活スタイルに合った生活を日々送る事ができるようにサポート、治療、トレーニングをする事が目的です。
理学療法、作業療法、言語聴覚療法等、これらの療法が整形外科では用いられています。両方の目的にはて2種類あり、「身体機能回復」「日常生活を快適に送る為の訓練」この2つになります。療法では、歩行や日常生活の動作のリハビリ、声帯や聴覚の機能改善、体の気になる症状軽減等を目的に行われます。

整形外科ではリハビリを行なう専門家がいる

整形外科では、医師の診断によっては患者にリハビリテーションが必要な場合もあります。医師の指示によって、患者の体の症状、身体機能等、色々な要素を考慮してリハビリを行っていきます。その際、リハビリテーション専門の担当者が患者に付いて、患者の身体サポートをしていく事になります。主に、整形外科でリハビリテーションを行う者は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士な等が挙げられます。

理学療法士

理学療法士とは、体の運動機能を改善したり回復させたりする事が目的となっています。主なリハビリテーションの内容としては、ストレッチ、筋肉トレーニング、電気治療、マッサージ、温熱治療等があり、それらの治療を色々組み合わせながら、患者にとって日常生活で必要な動作ができるようになる事を目指します。

作業療法士

作業療法士とは、病気や怪我になる前までできていた事に対して、再び患者自身でできるようになる為の心身ケアと共に体をサポートします。心の病等によって精神的な回復に関しても深くサポートしていきます。

言語聴覚士

言語聴覚士とは、患者の聞く・話す・飲み込む作業が困難になってしまった状態をサポートします。患者自身で様々とコミュニケーションが取れるようになる為の訓練を行います。聞こえ・発声・食べ物を飲み込む事に特化してサポートを行います。